鬱ニモマケズ。

うつ病歴3年の筆者が、「うつ病対策」や「健康」などに関することを記事にしています。

MENU

うつ病が「天気」や「季節」の影響を受けてしまう理由とは!?

この記事をシェアする

「雨の日になると体調が悪くなる理由を知りたい。」

 

「季節によって症状が変化するうつ病を克服したい。」

 

この記事は、そのような方に向けて書いています。

 

f:id:almaaa:20200315144012j:plain

 

皆さんは、気圧が低い雨の日や、日照時間が短い冬に、気分が沈んだりやる気が出なかったりすることはありませんか?

 

特に、雨の日が続く梅雨時期は、憂鬱な気分になったり頭痛がしたりなど、心身の不調を覚えたことがある方は多くいらっしゃると思います。

 

実は、うつ病と天候・季節の変化には、密接な関係があります

 

 

本日は、天候と季節の変化が、心身に及ぼす影響について考えていこうと思います。

 

 

『雨』がうつ病に悪影響を及ぼす理由 

f:id:almaaa:20200315144157j:plain

 

雨天時や気圧が低い日に体調が悪くなったりすることはよくある話ですが、なぜそうなってしまうのでしょうか?

 

「低気圧」が精神状態に悪影響を及ぼすメカニズムは明らかではないようですが、「雨」が心身に悪影響を与える理由はいくつか考えられます。

 

【補足】

低気圧が人間の精神に与える影響について、現時点でそのメカニズムは不明確ではありますが、低気圧が自律神経やホルモンに悪影響を与えるということは事実であると言えます。

 

 

私が考える、「雨」などの気候の変化が心身に悪影響を及ぼす理由は以下の通りです。

 

日射量低下による脳内セロトニン量減少

 

うつ病は、脳内にある「セロトニン」と呼ばれる神経伝達物質がストレス等により減少することによって引き起こされます。

 

脳内セロトニンは、朝日を浴びることによって合成されます。

 

よって、日射量が少ない雨の日はセロトニンの合成量も減少することが考えられます。

 

日射量の低下による心身の不調は、雨の日だけではなく日照時間が短い冬にも発生し、これを冬季うつ(季節性うつ)と呼びます。

 

【参考記事】

www.almaaa.work

 

合成されたセロトニンは、夜になると質の良い睡眠を促す「メラトニン」と呼ばれる物質へと変化します。

 

つまり、脳内セロトニン量が減少することは、メラトニン量減少により睡眠障害を引き起こす恐れもあるのです。

 

湿度による不快度の上昇

 

私たち人間は、汗をかくことにより体温の調整を行なっています。

 

ですが、雨天など湿度の高い日は汗が蒸発しにくくなり、体温調節の効率が低下し、肌がベタつきやすくなります。

 

特に、雨の日が長続きする梅雨時期は、このような不快度の高い状態が長期化してしまい、心身に不調をきたす可能性が高くなるので注意が必要です。

 

また、湿度が高いとカビ菌・ノミ・ダニなどが繁殖しやすくなり、アレルギー症状を引き起こす原因にもなります。

 

余計な手間がかかってしまう

 

雨の日は、傘をさすことで片手が塞がってしまうだけではなく、バスや電車が混雑したり、洗濯物が乾かなかったりと余計な一手間がかかってしまいます。

 

雨による影響は日常生活だけではなく、仕事の面でも余計な準備などがかかってしまい、心身ともに疲れやすくなってしまいます。

 

雨の日に憂鬱になるのは、「面倒くさい」ことが増えてしまうことも、要因の一つとして十分考えられます。

 

 

終わりに

f:id:almaaa:20200315144226j:plain
 

天気や季節の変化により、うつ病の症状が増悪したり、心身の不調が生じたりしてしまうことは、仕方のないことかもしれません。

 

ですが、それは「雨の日だから仕方ない」、「冬だから仕方ない」と割り切ってしまえば、少し前向きな気持ちになりますし、事前に何かしらの対策を講じることもできます。

 

気圧の低い雨の日や、日照時間が短い冬を乗り越えるために、日頃からストレスを溜めすぎないように心がけましょう。

 

また、なるべく朝日を浴びる習慣を身に付け、雨の日もなるべく明るい場所で過ごすなど、工夫をしてみることも重要です。