うつ病の発症にヘルペスウイルスが関与していることが明らかになった件について。
あるまと申します。_φ(・_・
つい昨日、Twitterのニュースで非常に興味深い記事を見つけました。
うつ病の発症 ウイルスが持つ遺伝子が関与している可能性 #nhk_news https://t.co/A9yq0KQ25b
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年6月11日
私はうつ病を患って3年間、うつ病に関する様々な知識を本やネットで調べてきましたが、ウイルスがうつ病の発症に関わっているなんて話は聞いたことがありません。
そこで、本日はこのニュースで発表された「うつ病とウイルスの関係性」について、私なりに調べたことをまとめていきます。
うつ病発症にヘルペスウイルスが関与していた!?
※画像はイメージです
私が昨日見た記事は、『東京慈恵会医科大学病院の研究グループによりうつ病の発症にヘルペスウイルスが持つ遺伝子が関係している可能性があることが発表された』という衝撃の内容でした。
ヘルペスとは、感染力が極めて高いウイルス感染症であり、唇や口、眼、皮膚、性器に水泡や潰瘍を引き起こし、患部に直接触れたりすることで感染していきます。
人に感染するヘルペスウィルスは全部で8種類存在し、その中でうつ病との関係性が発見されたのが「ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)」と呼ばれるものです。
【ヒトヘルペスウイルス6の特徴】
・2歳までに90%の人が感染する。
・感染後は脳内に潜伏する。
・他のヘルペスウイルスと同様、疲労により活性化する。
・労働による疲労に強く反応する。
うつ病とヒトヘルペスウイルス6との関係性
東京慈恵会医科大学病院の研究グループは、うつ病とヘルペスウイルスの関係性を見つける上で"疲れが溜まると唇などにヘルペス(水泡)が出る"という点に注目したと言われています。
疲労が蓄積するとヘルペスウイルスが再活性化するメカニズムを突き止めれば、疲労の分子メカニズムを解明することに繋がると考えたそうです。
その研究の結果、疲労因子を突き止めることに成功し、ヘルペスウイルス6が持つ『SITH-1』と呼ばれる遺伝子の発見に至りました。
この『SITH-1』こそが、うつ病を発症させる原因になると考えられているのです。
実際に、マウスを用いた実験で脳内のSITH-1を人為的に働かせたところ、マウスの運動量が低下し、うつ病によく似た症状が現れたことが確認されています。
更に研究グループは、うつ病患者84人と健常者82人に対し、血液中の『SITH-1』の働きについて調べています。
その結果、うつ病患者の79.8%の人が『SITH-1』が強く働いている反応を示し、健常者は24.4%だったということです。
つまり、疲労等のストレスによるヘルペスウイルス6の再活性化が『SITH-1』を強く働かせ、うつ病発症の原因になりうるのです。
うつ病に対するワクチン開発への期待
うつ病はストレスや疲労等が原因で引き起こされますが、うつ病発症の科学的メカニズムは明らかではありませんでした。
ですが、今回の研究により、うつ病の発症にウイルスが関与していることが科学的に解明されました。
この革命的な研究により、精神障害の改善や疲労回復法が新たに発見され、更にはうつ病のワクチンが開発される日が来るのではないかと、私は考えています。
※あくまでも予想ですが。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
私はうつ病患者の一人として、このニュースを見て精神医療の進歩に希望を抱きました。
うつ病患者が増え続けているこの時代に、更なる精神医療の進歩に期待します。
ここまで読んでくださってありがとうございました。_φ(・_・