日本人のうつ病にはどのような特徴があるのか?
あるまと申します。(*・ω・)ノ
本日は、私が以前から気になっていた、
・「うつ病って国によって違いがあるの?」
・「日本人のうつ病にはどのような特徴があるの?」
という点について調べて参りました。
世界から見た『日本の精神疾患患者数』と『自殺率』
現在、世界の人口は約77億人と言われています。
WHO (世界保健機関)の報告によると、77億人のうち約4.5億人が精神疾患患者であり、年間約80万人の人が自殺により亡くなっていると言われています。
つまり、世界的に見ると、
『100人のうち約5〜6人が精神疾患患者である』
『毎年、10万人あたり約10.5人が自殺をしている』
このように言い換えることができます。
では、世界と比べて日本の「精神疾患患者数」と「自殺率」がどのような水準にあるのかを見ていきます。
日本の精神疾患患者数について
2017年(平成29年)の時点で、日本の人口は約1.26億人であり、精神疾患で病院を受診している人は年間約420万人と言われていています。
つまり、『日本人の100人に3〜4人は精神疾患で病院を受診している』ということが解ります。
ですが、これは実際に病院で診察を受けた患者数に基づいた数値ですので、精神疾患の症状がありながら病院を受診していない人も多くいます。
また、日本のうつ病患者は年々増加傾向にありますので、2020年になった今はより多くの精神疾患患者がいると予想されます。
日本の自殺率について
厚生労働省の調査によると、2018年における日本人10万人あたりの自殺者数は約16.5人と報告されており、2003年の約27.0人をピークに緩やかに減少している傾向にあります。
【補足】2003年の高い自殺率の背景には、不況による失業などの社会的・経済的な要因が大きく影響していると言われています。
日本人の自殺率は2003年を境に減少傾向にありますが、世界の平均(10万人あたり約10.5人)と比較して日本の自殺率はまだまだ高い水準にあります。
因みに、2016年のWHOの統計によると、人口10万人あたりの自殺率が最も高い国は「ガイアナ」の約30人であり、当時の日本は約18.5人で世界で14番目の数値でした。
日本人のうつ病の特徴
うつ病は、国によって症状に違いがあると言われています。
例えば、アメリカ人には「不安・焦燥・イライラ」といった症状が多く、日本人は「抑うつ・意欲低下」という症状が多く見られるそうです。
こういったうつ病のタイプが国によって異なる要因として、国民性や文化の違い、生物学的な違いなどいろいろな説が考えられていますが、現時点で明確な理由はわかっていません。
また、先ほども述べましたが、日本人のうつ病の大きな特徴として「自殺率が高い」ということが挙げられます。
特に、日本では若い世代の自殺が多く見られ、15歳から39歳までの死因のトップが『自殺』である言われており、不安定な社会、失業、いじめなど様々な原因考えられています。
おわりに
以上が、世界から見た日本のうつ病の特徴についてです。
残念なことに、日本のような比較的豊かで平和な国でも、自殺率が世界的に見て高い水準にあります。
私も、日本人の一人として、そしてうつ病患者の一人として、自殺を選ばない生き方について、日々考えていきたいと思っています。
ここまで読んでくださってありがとうございました。( ´ ▽ ` )ノ