鬱(うつ)の再発を防止するために重要なこと。
↓お好きなところからお読み下さい。(・ω・)ノ
まえがき
「うつ病は心の風邪」、「うつ病は治る病気」という言葉をよく耳にすることがあります。
ですが、私はうつ病を患ってから、この言葉に疑問を抱くようになりました。
残念ながら、うつ病は簡単に治るような病気ではありません。
うつ病は風邪とは違って、症状が治まるまでに何か月も、何年もかかってしまいます。
さらに、うつ病は一度症状が治まっても簡単に再発(再燃)してしまいますし、最悪の場合だと人を死に追いやる恐ろしい病気です。
私は、うつ病は心の風邪ではなく、「心の癌(がん)」と呼ぶに相応しい病気だと考えています。
今、うつ病と闘っている方々の中で、同じような考えを持っている方は多いのではないでしょうか?
私自身も、うつ病を初めて再発してしまった時、『うつ病患者の半数以上は再発を繰り返す』という事実を知り、絶望のあまり涙を流しました。(´;ω;`)
ですが私は、「うつ病だろうが最後まで生きてやる!」と開き直ることができ、書物やインターネットで再発を防ぐ方法や、再発しても症状を軽くする方法がないか調べ続けてきました。
ということで、本日は『うつ病の再発予防』についての解説をしてゆきます。
うつ病になった『原因』を突き止める
うつ病には、必ず「原因」が存在します。
パワハラ上司が原因であったり、不規則な生活による自律神経の乱れが原因であったり、スマホやPCの見過ぎが原因であったりなど、人によって様々な原因が考えられます。
まえがきでもお話した通り、うつ病は再発のリスクが高い病気です。
原因も分からないまま、症状が治まったからといってうつ病になる前と同じ環境に戻ってしまえば、ほぼ確実に再発してしまうでしょう。
うつ病を発症したのであれば、必ず何らかの「トリガー(引き金)」があったはずです。
なるべく嫌な記憶は思い出したくないものですが、うつ病を発症した場合は、過去をさかのぼり『何が原因でうつ病になったのか』を突き止め、同じ引き金を引かないようにする必要があります。
以前、「うつ病の原因」について記事を書きましたので、よろしければコチラもご覧ください。↓
『認知行動療法』でうつ病再発のリスクを低くする
うつ病は、誰でもなる可能性がある病気ですが、「なりやすい人」と「そうではない人」がいます。
うつ病になりやすい人の多くが、「自分を追い込むような物事のとらえ方」や「完璧主義な考え方」などを持っており、そういった『歪んだ認知』とは違った視点を学んでいくことが認知行動療法です。
※認知行動療法をかなりザックリと説明すると、『前向きな考え方があるんだよ!ということを知る』ことです。
うつ病になると、「働けない自分はダメな人間だ」、「自分なんて価値がない人間だ」などと考えてしまう方が多くいます。(私もそうでした。)
ですが、これは『歪んだ認知』であり、同じ人間に価値の差などなく、歪んだ認知が勝手に作り上げた物差しにすぎません。
認知行動療法は、このような歪んだ認知に立ち向かうための治療法であり、これを適切に行えば、うつ病再発のリスクを低くすると言われています。
ですが、認知行動療法を完璧にマスターしようと考えることは、すでに認知が歪んでいるといえます。
ポジティブな考え方を身につけるのではなく、まずは違う物事の見方があるということを知るところから目指してみましょう!
まとめ
このように、うつ病再発を予防するためには、「自分がうつ病になった原因を知ること」と、「効果的な認知行動療法」が重要と言えます。
そのためには、まず自分がうつ病であることを受け入れ、うつ病に対して前向きに考えていく必要があります。
それでも、うつ病が再発してしまう可能性はゼロにはならないでしょう。
再発を恐れていても仕方がありません。再発したときは、再発したときに考えればいいのです。
大切なのは、『病気の出口』ではなく、『健康への入り口』を探すこと。
私は、認知行動療法の第一歩として、うつ病に対してこのように考えることにしています。
ここまで読んでくださってありがとうございました。m(_ _)m