あなたが鬱病かどうかチェックできる!?その診断方法とは!
【もくじ】
うつ病の前兆と症状
「自分がうつ病かどうかを確かめたい!どうなったらうつ病なの?」
「最近、なんとなく体調が悪いんだけど、どうして?」
この記事は、そのような方に向けて書いています。
こんにちは、あるまと申します。(⌒,_ゝ⌒)
皆さんのなかで、原因がわからない「何とも言えない体調の悪さ」に悩まされている方はいらっしゃいますか?
「何となく体調が悪い」
「何となくやる気が出ない」
実は、こういった症状は「うつ病の初期症状」である可能性があります。
うつ病の代表的な症状である「抑うつ気分」、「食欲低下」、「不眠」などは、初期に現れる症状ではなく、ある程度病状が悪化したときに現れる症状です。
抑うつ気分、食欲低下、不眠などの明らかな症状が出る前に、「何となく調子が悪い」といった、前兆があるのが一般的です。
しかし、「なんとなく調子が悪い」といった抽象的な症状のみで、自分がうつ病なのかを判断することは難しいことです。
私自身も、「楽しいと感じていた趣味を楽しめなくなった」、「毎日体が重い」といった症状を見逃し続け、気がついたら「抑うつ気分」や「不眠」といった症状が現れ、中等度のうつ病にまで発展してしまいました。(;ω;)
そこで、今回ご紹介するのがコチラです!
うつ病チェックリスト【ベックうつ病調査票(BDI)】
ベックうつ病調査票(BDI)とは、自分が本当にうつ病なのか、もしそうだとしたらどれくらい重いのかを知ることができる感情評価法です。
それでは実際にBDIを用いて、自分がうつ病なのか、うつ病がどのような状態なのかをチェックしていきましょう。
【チェックのやり方】
・これから提示する「21個の質問」について、最近2〜3日のあなたの気分に当てはまる答えの番号に◯をつけて下さい。
(質問の中に「いつも〜である」という言葉がよく出ますが、うつ病になる前の精神状態、過去に気分が良かった時の精神状態を基準として解答してください。)
・丸をつけた数字を全て足し算し、合計値を出してください。
・合計値を以下の判定表と照らし合わせて、うつ病のレベルをチェックしてください。
【ベックうつ病調査表 判定表】
1〜10点:正常範囲の落ち込み
11〜16点:軽度のうつ状態
17〜20点:臨床的な意味でのうつ病との境界
21〜30点:中等度の鬱状態
31〜40点:重度のうつ状態
41点以上:極度のうつ状態
【ベックうつ病調査表(BDI)】
(1)
0 憂鬱ではない
1 憂鬱である
2 いつも憂鬱から逃れることができない
3 耐えがたいほど憂鬱で不幸である
(2)
0 将来について悲観してはいない
1 将来について悲観している
2 将来に希望がない
3 将来に何の希望もなく、よくなる可能性もない
(3)
0 それほど失敗するようには感じない
1 普通より、よく失敗するように思う
2 過去のことを振り返れば、失敗のことばかり思い出す
3 人間として全く失敗だと思う
(4)
0 以前と同じように満足している
1 以前のように物事が楽しめなくなった
2 もう本当の意味で満足することができない
3 何もかもうんざりする
(5)
0 罪の意識など感じない
1 ときどき罪の意識を感じる
2 ほとんどいつも罪の意識を感じる
3 いつも罪の意識を感じる
(6)
0 罰を受けるとは思わない
1 罰を受けるかもしれない
2 罰を受けると思う
3 今、罰を受けていると思う
(7)
0 自分自身に失望はしていない
1 自分自身に失望している
2 自分自身にうんざりしている
3 自分自身を憎む
(8)
0 他人より自分が劣っていると思わない
1 自分の欠点や過ちに対して批判的である
2 自分の失敗に対していつも自らを責める
3 何か悪いことが起こると、自分のせいだと自らを責める
(9)
0 自殺しようと全く思わない
1 死にたいと思うことはあるが、自殺を実行しようとは思わない
2 自殺したいと思う
3 チャンスがあれば自殺するつもりである
(10)
0 いつも以上に泣くことはない
1 以前よりも泣く
2 いつも泣いてばかりいる
3 以前は泣くことができたが、今はそうしたくても泣くこともできない
(11)
0 イライラしていない
1 いつもより少しイライラしている
2 しょっちゅうイライラしている
3 現在は絶えずイライラしている
(12)
0 他の人に対する関心を失っていない
1 以前より他の人に対する関心がなくなった
2 他の人に対する関心をほとんど失った
3 他の人に対する関心を全く失った
(13)
0 いつもと同じように決断することができる
1 以前より決断をのばす
2 以前より決断がはるかに難しい
3 もはや全く決断することができない
(14)
0 以前より醜いとは思わない
1 老けて見えるのではないか、魅力がないのではないかと心配である
2 もう自分には魅力がなくなったように感じる
3 自分は醜いにちがいないと思う
(15)
0 いつもどおりに働ける
1 何かやり始めるのにいつもより努力が必要である
2 何をやるのにも大変な努力がいる
3 何をすることもできない
(16)
0 いつもどおりよく眠れる
1 いつもよりも眠れない
2 いつもより1〜2時間早く目が覚め、再び寝つくことが難しい
3 いつもより数時間も早く目が覚め、再び寝つくことができない
(17)
0 いつもより疲れた感じはしない
1 以前より疲れやすい
2 ほとんど何をやるのにも疲れる
3 疲れて何もできない
(18)
0 いつもどおり食欲はある
1 いつもより食欲がない
2 ほとんど食欲がない
3 全く食欲がない
(19)
0 最近それほどやせたということはない
1 最近2kg以上やせた
2 最近4kg以上やせた
3 最近6kg以上やせた
(20)
0 自分の健康のことをいつも以上に心配することはない
1 どこかが痛いとか、胃が痛いとか、便秘など自分の身体の調子を気遣う
2 自分の身体の具合のことばかり心配し、他のことがあまり考えられない
3 自分の身体の具合のことばかり心配し、他のことが全く考えられない
(21)
0 性欲はいつもとかわりない
1 以前と比べて性欲がない
2 性欲がほとんどない
3 性欲が全くない
いかがでしたでしょうか?
BDIは21個の簡単な質問ではありますが、うつ病診断において強力な手段の1つです。
この調査により、17点以上であった場合は専門家の治療が必要になりますので、なるべく早く心療内科や精神科を受診しましょう。
(16点以下であっても、自殺願望がある方も要注意です。)
まとめ
この記事では、ベックうつ病調査表(BDI)について解説しましたが、これはあくまで目安です。
たとえ、BDIで10点以下の正常範囲であっても、少しでも「なんか体調が変だな」と感じた場合は、病院を受診して医師による診察を受けることが第一です。
また、現在うつ病を患っている方やうつ病が寛解した方は、再発や症状の悪化を未然に防ぐためにも、BDIによる調査を定期的に行うことをオススメいたします。
うつ病はこじらせればこじらせるほど長引いてしまう病気です。
あなたのうつ病のレベルを、早い段階で把握しておくことが重要なのです!